なぜ婚前契約が必要?
女性の社会進出を背景として、夫が稼ぎ妻が家事を担うというこれまでの典型的な家庭像が変化しつつあり、結婚生活の形が多様化しています。
結婚生活の形をイメージしにくくなったために、結婚は大きなリスクであると感じる男女が増えているのが実情です。そのリスクを緩和・回避するために、結婚前に結婚生活に関して合意して、契約書を交わすことが増えています。
▸恋愛段階のうちにお互いの価値観をすり合わせておくことが大切ですね。
(もちろん婚姻中に約束を交わすことも有意義です。)
関係が危うくなったときに合意した約束に立ち返って結婚時の初心を思いだせる効果を期待できます。
米国ではプリナップ (prenuptial agreement 婚姻前夫婦財産合意) と呼ばれ、婚姻後の夫婦の財産権の確定・離婚又は死別した場合の財産移転の考え方などをあらかじめ定めておく一般的なやり方があります。これは婚前契約の内容の一つになります。
また、事実婚や同性婚のケースでは、財産権に関して法律上の保護をうけられないことがらがあるので、それをカバーする目的で婚前契約を交わしておく意義があるのです。
全国行政書士連合会 http://www.gyosei.or.jp/
神奈川県行政書士会 http://www.kana-gyosei.or.jp/
ⓒ 2024 ホームズ法務事務所 無断複製・転載を禁じます。